FXで稼げる仕組み : 通貨スワップ編

FXとは?で為替の値動き及びその差を利用して利益が出せる事がわかった。

ここでは、為替差だけでなく、他の方法をメモ・検討する。

目次

FXで利益を出す方法

FXで利益を出す方法として、主に二つ方法がある。一つは、FXとは?で解説した為替の値動きを利用した方法、もう一つは通貨スワップによる方法である。ここでは、通貨スワップによりお金を増やす方法について検討する。

金利とは

まずスワップとは何か?という事であるが、簡単に言うと異なる国のお金の金利差の事である。

と言われてもよくわからないと思いますので(自分が)、まずは金利について。

よくドラマとかで、借金についての描写がある時、利子だけ払うとか聞いたことがあると思います。

お金を借りた人は、貸した人に対して手数料としていくらか上乗せして支払う必要があります。そうでないと、貸す側は貸す事に対して得になりませんから。

簡単に言うと、利子とは手数料みたいなものである。

この利子を決めるのが金利である。借りたお金 x 割合(金利)= 利子となる。

貸金業(銀行とか、ア〇ムとか)では、法律により上限金利が定められていて、10万円未満だと、上限年20%、などである。

例えば、10万円借りて、一週間後(7日後)に返したとすると、

10万円 x 20% / 365日 x 7日間 = 383円 を余分に返さないといけない。

ウシジマくんのところで借りた場合、十五(十日で五割)なので、10万円 x 50% = 5万円を利子として上乗せして支払わなければならない。

ちなみに利息は、受け取る場合に言う。

金利 : 元の金額に対して支払う手数料の割合 [%]

利子 : 金利により計算される金額 [円]

利息 : 受け取る側の言い方

政策金利とは?

ここで若干話が飛ぶが、政策金利というものについて説明する。

国家の中核となる銀行、日本で言えば日本銀行が、その他の一般の銀行にお金を貸し付ける際の金利である。

2022年現在の金利は-0.2% である。マイナスと言う事は、お金を借りれば、お金が貰えるという事でしょうか?

そのまま適用されていれば、お金を借りると逆にお金が貰える事になるが、この政策金利は一部適用の為、

貸出しに対しては適用されない。残念。

ところで、このマイナス金利はどういう事かと言うと、銀行もお金を日本銀行に預けている。普通は、預けるという事は、

お金を貸す事と似ていて、金利がついてお金が増える。マイナスだと、お金を預けていると、そのマイナス金利分期間に応じて

お金が減っていくという事である。銀行にお金を使って経済を回して欲しいとの思惑から、マイナス金利となっている。

FXとの関係

ここからが本題。

FXもお金を預けている事に等しい為、金利が付く。※注 : 証拠金に対してではなく、取引き額に対して。

なので、保有した期間は利息をもらう事が出来るのだ。

冒頭に、スワップとは何か?という事について、"異なる国の金利差"と説明した。

例えば、2020年1月現在の日本とアメリカの金利を見てみよう。

日本 : – 0.2%

アメリカ : 1.25%

同じ100万円を預けたとすると、超単純計算で1年後、

日本 : – 200円

アメリカ : +12500円

お金を預けておくだけでも、日本とアメリカでこんなにも差がでる。

FXも同じくお金を預けている事と同じなので、この金利差分をもらう事が出来る。

これがスワップ金利。(スワップポイントなどとも呼ばれる)

業者により若干異なるが、おおむね政策金利から手数料などを引いて算出されていると思われる。

FXの場合、証拠金を預け、レバレッジ倍の取引きが出来る。

つまり、10万円を預けると、最大250万円分の取引きが可能となる。(※注:取引き単位による)

アメリカドルを買うという事は、日本円と交換し、250万円分のアメリカドルを保有・預けるという事になる。

この場合、金利差分のお金をもらう事が出来る。

逆にアメリカドルを売るという事は、アメリカドルと交換し、250万円分の日本円を保有・預けるという事になる。

この場合、日本の金利はマイナスなので、金利差分を支払う事になる。

スワップ金利での取引例

基本的には、金利差によるものなので、長期になればなるほど額が大きくなっていく為、

長期的に保有する事が必要になってくる。注意点があるが、まずは例を見てみよう。

去年の政策金利を基に単純化した計算例を記しておく。

ケース①

証拠金 : 10万円

取引き通貨 : アメリカドル

ケース②

証拠金 : 10万円

取引き通貨 : トルコリラ

ケース③

証拠金 : 10万円

取引き通貨 : 南アメリカランド

上の三例からわかる通り、発展途上国ほど金利が高く、預けるだけでたくさん利子をもらう事が出来る。

ただし、経済事情が安定しない為、リスクもある。上の例で言うと、トルコに関しては為替レートの変化により

去年1年だと金利差分をもらってもマイナスとなっている。1年単位でなく、5年単位なのど長期だとまた

為替レートが戻り得する事になる可能性もある。戻らなければ、損する事になる。

注意点その1:為替は常に動いている為、その為替変動により±0、又はマイナスになってしまう可能がある事。

注意点その2 :、別記事で説明するロスカットを受けないようにする事。スワップでの利益をメインとする場合は、為替変動に耐えられるよう、低いレバレッジにする、又は十分に証拠金を準備しておく必要がある。

まとめ

  • スワップとは、各国の金利差の事
  • 金利差に応じて、金利差分をもらう事が出来る
  • 長期的な取引きが必要
  • 金利なので、大きくは稼げない
  • 為替変動がリスク、証拠金を十分にとれる範囲内で取引する
  • 外貨預金の替わり

→自分としては、メインの取引きとするにはあまりメリットがなく、メリットの割にリスクの方が大きい。

おまけ

主要各国の政策金利

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